Liu Liu Cycleに出来ないこと(BBのタッピング編)
- liuliucycle
- 2015年2月22日
- 読了時間: 5分
Liu Liu Cycleにはまだ出来ないことが多々ございます。
今回はまだ出来ない修理について書かせて頂きます。
先日、BB修理の依頼をあるお客さんから頂いておりました。
BBはボトムブラケットと言う正式名称の略称です。
ペダルはクランクという部品についており、そのクランクの軸になっている部分がBBです。
その為、BBは自転車を漕ぐ際の重要な部分と言えます。
Liu Liu Cycleは京都市内の北部に位置し、緩やかではありますが坂がずっと続いている地域にあります。
坂があると立ち漕ぎをしたりして、漕ぐ際に多くの力を要します。
その分、BBにかかる負荷も平地のエリアで自転車に乗るよりもずっと大きいです。
そのせいか、お預かりした自転車はクランクがガタガタでした。
クランクあるいはBBの締め付け、BBのベアリング部のグリスアップ等でこのクランクのガタが取れる場合もあるのですが、今回は特にガタがひどい状況でした。
まずは、クランクとBBを外してみて現状を確認していきました。

クランクを止めてあるナットを外しクランクを外していきます。

これは、コッタレスクランクと呼ばれるタイプのクランクで上の写真のような工具を使いクランクを外していきます。

クランクが外れました、この部分がBBです。

次はBBが固定されているロックリングを外していきます。これにはロックリングレンチという工具を使います。

ロックリングを外すとようやくBBの取り外しにかかれます。
この後、右側も外していくのですが写真を撮るのを忘れてしまいました。

で、BBを取るとこんな感じでした。
左側はグリスが切れているだけでしたが右側はリテーナーと呼ばれるベアリング部分を支える輪のような物がバキバキに壊れていました(左も若干怪しくはありますが)。

最大の問題はこれでした。右側のワンと呼ばれるベアリングの受けの部分のネジ山が完全に歪んでしまっているのが写真からも分かります。
これがついていたフレームの雌ネジ側も歪んでおりました。
私が見習い時代に働いていた自転車店では一般のシティ車でここまでネジ山が歪んでいた場合、修理料金も高くつき、最悪新しいBBに交換も出来ない可能性があるため基本的に新車への乗り換えをすすめるようにしていました。
なので、この状態から先の修理を行った経験がありませんでした。
このようにネジ山が正常ではない場合、タッピングといって新たにネジ山を切り直して修正する作業が必要です。
あまりにも歪みがひどい場合はタッピングでも直りません。
この自転車がタッピングをすることにより生き返るのかどうかはやってみないと分からないのですが、BBのタッピング用工具は非常に高価で、使用頻度も高くは無いことからLiu Liu Cycleにはまだ置いておりませんでした。
そこで、京都の北大路にあるBike Laboratoryという私が非常に尊敬している自転車店へ自転車を持ち込み、厚かましくもBBのタッピングを教えて頂きました。

ここが Bike Laboratory。一軒家を自分たちで改装された。色んな意味で本当にカッコ良い自転車屋さん。
Bike LaboratoryのHP http://bikelaboratory.wix.com/jump-up
http://chunkawara.exblog.jp/13234556
↑このブログを書かれている方が「ハッキリ言って、経験以外の事は語らない、ただただ、純粋に整備し、新しい取り組みに挑戦してはパーツアッセンブルを事細かに交換、整備、試乗を重ねて研究している。」とおっしゃる通り、Bike Laboratoryの名の通り、店主のマコトさんは自転車に関してずっと研究を続けてこられた。
そしてその知識を絶対上から目線で話したりしない。
その姿勢は本当にただただカッコ良い。
プロショップの技術と地域に根差した自転車屋の親しみやすさを完璧に備えておられるお店。
用があるときはもちろん、用がなくても立ち寄りたいお店。
そんなこんなでマコトさんにBBのタッピングを教えて頂きました。

左右両側からネジを切っていくため進行方向に対して垂直にネジ山が切られていく仕組み。

切削油を塗っていきながらネジを切っていく。
ネジ山を切っていく際に切削油を差していきながら行う必要があるのだけれど、切削専用の油は高い。
そこで、身の回りの油で何が切削に適しているかまで研究なされている。本当に素晴らしい!!

そうして、今回ネジ山を修正することにより無事生き返りBBの右ワンが垂直にはまるようになりました。
Liu Liu Cycleでも今春以降くらいにこの工具を購入し、この作業をおこなえるようにしたいと考えております。
このように今はまだ出来ない作業が幾つかありますが、少しずつ勉強しながら工具も買い足していって、多くの方に満足して頂ける修理が出来るようになりたいと思っております。
ちなみに、自転車のタイヤの空気圧を日頃からマメにチェックし空気を補充しておくと、ペダル・クランク・BBにかかる負荷が軽減されるので長持ちします。
体の健康と同じで、病気になってから病院に行くよりも普段の生活に気をつけるように、自転車も日々のメンテナンスで全然自転車の持ちが変わってきます。
長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。
そして、この場をお借りしBike Laboratoryのマコトさんには改めて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
京都にお住いの方(もちろんそれ以外の方も)は是非Bike Laboratoryに足を運んで下さい。
特にMTB好きは絶対に行った方が良いです!
マコトさんのファンになること間違いなしです。
Liu Liu CycleもBike Laboratoryを目指し少しずつ頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。