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Liu Liu Cycleの想い

  • liuliucycle
  • 2015年2月10日
  • 読了時間: 5分

Liu Liu CycleのHPをご覧頂きありがとうございます。

Liu Liu Cycleは京都の岩倉という地域にある自転車屋です。

出来うる限りの範囲で自転車の修理・カスタム・販売をおこなっております。

シンプルなデザインで永く乗って頂ける自転車を置いております。

自転車を大切に永く乗って頂きたい為、修理やメンテナンスでのご来店も歓迎しております。

近年、環境に優しい(車に比べ)、健康的、オシャレ、気持ちが良い、等

自転車が様々な点から注目を集めております。

その為、通勤通学お買い物としての日常の足、休みを利用したスポーツ車のサイクリング、山を駆け下りるマウンテンバイク等、ストリートを攻めるBMX、オシャレなピストバイク、色々な自転車を用いた多様な自転車生活があるかと思います。

その中で、Liu Liu Cycleは《自転車に乗ってブラブラする》という行為に注目し、そこから政治・経済・社会の構造や歴史を考えていきたいと思っています。

もちろん、多様性に満ちたその他の自転車生活を否定する気など一切ございませんのでママチャリ・クロスバイク・ロードバイク・マウンテンバイク等の販売・修理も大歓迎です(ただし、低価格化を過剰に目指すあまり、すぐに乗れなくなってしまうような品質の悪い自転車の販売はできません)。

今回は、その《自転車に乗ってブラブラする》という行為について、私の経験と普段考えていることから書かせて頂きます。

《自転車に乗ってブラブラする》事が現代社会、特に新自由主義に根ざした日本の都市部の消費社会を再考するキッカケを与えてくれる、と個人的に考えております。

すべての人に読んで頂きたいと願っておりますが、文章も長く、内容にも偏りがありますので興味のある方だけお茶でも飲みながらどうぞお読み下さい。

Liu Liu Cycleの「Liu Liu」は、中国語の「ブラブラする」という意味の単語「溜溜」の発音表記からきています。

私は過去に中国の天津という街に留学しておりました。

天津では近所の人達が日常の挨拶でこの「溜溜」という言葉を使っておりました。

「おう、どこ行くの?」

「ちょっとブラブラしてくる!」

という具合でこの言葉を使っておられました。

その近所の人達の挨拶の雰囲気がとても良く、深く印象に残っていました。

実際に天津のおっちゃん、おばちゃん達は本当によくブラブラしています(笑)。

道端で日向ぼっこしてジャスミン茶を飲んでいたり、将棋したり二胡を弾いていたり、市場をうろうろしたりします。

そして、ぶらぶらしてる者同士が互いに出会い、雑談したり将棋したり、男女であれば交差点の広いスペースや公園なんかで一緒に踊り始めます。

夏の夜なんかは家の中が暑いのか晩飯食い終わったら皆外でうろうろしてます。

そのうろうろ率の高さと言ったらもうハンパ無いです。

このように溜溜をすることによって色んな人や物に出会います。

私が天津で出会った面白い人達はみんな溜溜が好きでした。そして溜溜している最中の出会いでした。

ちなみに私の住んでいる京都の北山というエリアには溜溜している人がほとんどいません。

他人とコミュニケーションをとる機会が天津の私が溜溜していたエリアに比べはるかに少ないです。

そして、自転車はブラブラするのに最適なパートナーなんです。

天津では自転車に乗って溜溜している人が多いのが印象的でした。

その人たちの多くは20年、30年前に買った自転車を今でも大切に乗り続けており、中には中国で最初に作られた非常に貴重な自転車(1950年製)や、日向ぼっこしたり道端ですぐに座れるよう小振りの椅子を自転車に引っ掛けられるように荷台部分をカスタムしたとてもクールな自転車もありました。

道にあふれんばかり(てか、あふれていることの方が圧倒的に多い。最近警察に取り締まられる事もしばしば)並んだ店が集まった市場や細い路地は車では通れません。

しかし、自転車なら車に比べて駐車スペースもとらないし、いつでも気になった場所で立ち止まれます。

もちろん車も便利な面が沢山ありますが、こと溜溜する、という点に関しては自転車に全くもって及びません。

Liu Liu Cycleがある京都は自転車で溜溜するには最適な街であると思っております。

市街地は一方通行だらけで車では不便ですし、ユニークな個人のお店やスポットは大体大通りではなくどこかの路地を入ったところにあったりする事が多いです。

こうして、ある面白い点に気付かされます。

大手資本のチェーン店等はその多くが大通りに立地しています。

車で移動をすると細い路地などを通ることは少なく、無意識的に大通り沿いの駐車が便利なチェーン店を活用してしまいます。

ところが、自転車でブラブラして初めての道を走ったりすると案外面白い発見が待っていたりします。

天津から京都に帰って来て溜溜してみて自分自身学んだ事ですが、京都には多くの渋い商店街や個人の店がありました。

しかし、商店街の多くは決して元気のある状態でありません。逆にイオンモ○ルのようなとてつもなく大きいショッピングモールが京都駅の南や京都の西の方にもできています。

もちろん、「他人とコミュニケーションなんてとりたくないし、とろうとも思わない」と思っている人の考えが間違っているとは私は思いませんし、大手資本の飲食店やショッピングモールで食べたり飲んだり買い物したりする人が駄目だとも思いません。

ただ、そのような考えや生活スタイルがどのような環境や歴史的な変遷の上で成り立っているのかを疑問に付したい、と強く思っています。

これらコミュニケ―ション機会の減少と大手資本の店の増加・強化は新自由主義に基づく経済政策と地続きのような気がしていると個人的に思っています。

例えば、細い路地にある有機野菜を扱った小さな八百屋を見つける、美味しい野菜を買う、そのお店のご主人とたわいもない会話や食の安全に関する話をする、Liu Liu Cycleは《自転車に乗ってブラブラする》という行為を通して、上記のように色んな人・場所・物・発見に出会って欲しいと願っています。

それは、もしかすると自分の暮らしや世界を楽しくしていく営みかもしれません。


 
 
 

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